こんにちは^_^!
目白卓球倶楽部の鈴木です!
今まで数々の用具の豆知識について皆さんにシェアしてきましたが、今回は一風変わり2017年10月の下旬にカナダで行われた『ITTFワールドカップ』について僕の中で特に印象に残った試合をピックアップして世界のトップ選手の戦術などについて解明していきたいと思います( ̄^ ̄)!
そもそも、卓球にもワールドカップがある事を皆さんご存知でしたか^_^?
ワールドカップと聞くとどうしてもサッカーのイメージが強いと思いますが、卓球にも実はあるんです!
卓球の世界大会の中でも特に重要視されるビック大会は
・オリンピック
・世界選手権
・ワールドカップ
の3つです( ̄^ ̄)
世界のトップ選手達はこの大会で勝つ事を目標に日々努力しているんです!
この3つの大会のシングルスで全て制覇すると『グランドスラム』達成となります!
とんでもない偉業ですよね笑
ちなみにグランドスラムを達成した選手は男女含めて10名、内9名が中国選手です。
これを見ても中国選手の強さは尋常ではないです(°_°)
さて、今回そのビック大会の1つのワールドカップが行われたわけですが、男女で大きく結果に差がありました(`_´)
女子は優勝、準優勝とも中国選手に独占され日本の平野美宇選手も準決勝まで進みましたが、中国の劉詩雯選手にストレートで敗退してしまい、改めて中国の圧倒的な強さを見せつけられる結果となりました(O_O)
男子は世界絶対王者の馬龍選手が準決勝で敗れるなど波乱があり、優勝、準優勝ともドイツ選手という卓球を知っている人ならば誰もが驚く結果となりました∑(゚Д゚)
そんな中で特に僕の中で印象的だった試合の1つ
☆女子 準決勝 平野美宇VS劉詩雯☆
平野選手はなぜ劉詩雯選手にストレートで負けてしまったのか?
その要因となったポイントを解説していこうと思います( ̄^ ̄)
僕が注目したポイントとしては、
『劉選手の圧倒的な平野対策!』
戦術の徹底振りが物凄かったです。
なんと平野選手は4ゲームで合計19点しか取れなかったんです∑(゚Д゚)
スコアから見てもわかりますが、
『何もやらせてもらえない』という状態でした。
平野選手の持ち味を見事に封じていました。
平野選手と真っ向から勝負するのではなく徹底的に平野選手の長所を引き出させずにリズムを狂わせて点を取るという戦術でしたね( ̄^ ̄)
まずは、サーブは必ず平野選手のフォア前に低いショートサーブを数種類の回転を織り交ぜて展開していました。
平野選手はフォア前に来たサーブも果敢にチキータで攻めていけるのが長所ですが、劉選手のサーブは回転量も物凄く、その中で数種類の回転を分けて出しています。
しかもその中で短くしたり、少し長くしたり長さなども微妙に変えているんです。
中々チキータをする事が出来ずにいつものリズムを作れず失点を重ねてしまいました。
更に戦術の徹底振りとして中国の強さを実感した場面があります。
平野選手は第3ゲーム終了時点ではチキータを一本も使えていなかったのですが、第4ゲーム目の序盤、平野選手は開き直りフォア前に来たサーブをミスを覚悟でチキータでレシーブ!
これが見事決まりチキータで連続で2点奪いました。
これで流れが変わると思いきや次の劉選手のサーブでフォア前のチキータを封じる為にすかさずフォア前から1番遠いバックへロングサーブを出したんです(゚Д゚)!!
これで平野選手はそこから1本もチキータができず…
振り返ってみると全セットで平野選手がチキータできたのはわずか2本のみでした。
戦術転換の速さもさすがとしか言えませんね(°_°)
度肝を抜かれました。笑
平野選手がレシーブの時には流れを掴むのが難しいので
『自分がサーブを持った時に得点しなきゃ!』
というメンタルになってしまいます。
そうするとサーブを持った時によりプレッシャーがかかって力が入ってしまい、いつもは得意なはずの巻き込みのロングサーブもミスしてしまう場面がありました(°_°)
ショートサーブで色々な回転を出しても、平野選手の長所である速い展開のラリーを封じる為に短いストップレシーブな深い切れたツッツキなどを織り交ぜてミスを誘っていました(O_O)!
この徹底振りがさすがだと思いました。
流れを掴ませない、長所を引き出させない為の戦術の転換の速さが中国の強さの秘訣かもしれませんね(^o^)/
この”戦術”という部分は皆さんにも非常に重要視してほしい部分です!
試合でボールを打っている時間はなんと、全体の19%しかないんですよ(°_°)!!
81%はボールを打っていない時間という事ですね( ̄^ ̄)
ボールを拾いに行くときやサーブやレシーブをする前の間などを戦術を考える為に使ったり自分のメンタルをコントロールする為に使ったりと、いかにその時間を有効的に使えるかが大事なんです(^○^)!!
皆さん、参考になりましたか(*^o^*)?
次回もお楽しみに(≧∀≦)